多民族というスリランカの国情はなぜ生まれたか。
この南の島を彩る民族の多様性は繁栄の妨げか。
スリランカはどのように生まれたか、どのように歴史を歩んだか。
1893年、ヌワラエリヤに暮らしたエリザというイギリス女性が読んだ史書がある。「セイロンの歴史History of Ceylon」。そのページを今再び、開いてみよう。
1893年6月、スリランカのヌワラエリヤでエリザベス・ホワイトは一冊の冊子を手にした。
英国キリスト教伝道協会がコロンボで発行した'History of Ceylon`(セイロンの歴史)である。115ページのコンパクトなハンドブックだが、スリランカの歴史が丁寧にまとめられている。ナイトン、プライダム、ターナー、テンネント、ファーガソンという、当時スリランカ研究に没頭していた主だった面々の著作から歴史に関わる部分を集め、一つの冊子に集成したのがこの「セイロンの歴史」である。 『かしゃぐら通信』