"ムネオハウス"のきっかけは山根泰子
北方四島ビザなし訪問で、疑惑の施設を発見
「国後島に、日本政府の援助で"友好の家″というのがつくられています。これは現地では″ムネオハウス″と呼ばれており、そこには″鈴木さん、あなたは私たちの友達です″と書かれているのです」
これが世上騒然の″ムネオ疑惑″に火がついた瞬間だった。″ムネオ号″″鈴木宗男診療所″″ムネオハウス″を国会で鋭く切り込んだ共産党の佐々木憲昭代議士は、この一件で一躍スターとなった。
ところで、一連の疑惑追及のきっかけを作ったのは、札幌市白石区選出の山根泰子道議だったというから興味深い。
昨年六月から道議会の北方領土対策委員会に入った山根道議は、九月のビザなし訪問で、一般参加者にまじって色丹島を訪れた。そこで目にしたのが問題の診療所。
「この施設は鈴木宗男先生の力でできたものです。村人たちは″鈴木宗男診療所″と呼んでいます」と、所長が自分から説明したのだという。
「これには自民党道議(加藤唯勝氏、本間勲氏、田渕洋一氏)さえ不快感を示した。これは問題にしなければと思い、施設内をカメラで撮影してきた」と、山根道議は振り返る。
その後、会う人ごとにこの話を聞かせて歩いていたところ、それが回りまわって佐々木代議士の耳に入った。
佐々木代議士は東海比例選出だが、出身は本道の岩内郡で小樽商科大学卒。
「本人と直接面識はないが、佐々木さんの秘書はよく知っている。その人から電話があり、診療所のことを詳しく教えてくれと頼まれた。国会であれほどの騒ぎになるとは思わなかったが、あのとき撮っておいた写真も役立ったようで何よりだった」(山根道議)