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よりおいしいものを、出来る限り安全に!
お客様とお話しする中で「無農薬」とか「有機栽培」のお話で出る事があります。
平成12年(2000年)度から、JAS法改正により有機農産物の表示が厳しくなりました。
有機質堆肥はたっぷり使っていますが、農薬もしっかり使用しているので有機栽培とは表示できません。
もちづき農園の野菜は無農薬で有機質肥料を使っていますが、
残念ながら、果実だけは完全無農薬とはいきません。
しかし、梅雨入り前、果実(直径が500円玉くらいの時)に袋をかけることで、皆様のお口に入るまでの
約5ヵ月間、農薬が直接かかるのを防いでいます。
その袋により果実も雨によって感染する病気にかかりにくくなり、害虫の進入(果実を食べる虫)も防ぎます。
また、その袋によって農薬の回数も少なく出来ます。実は一番農薬を使いたくないのは、使用する時それを直接浴びる私たちかも知れませんね。
お客様から「袋をかけたままだと、日光に当たっていないので、おいしさが半減するのではないですか?」
と疑問抱かれると思います。確かに、日光をたくさん浴びた果実は、おいしさを増します。
しかし、「もちづき農園」では自然の条件が味方をしてくれています。
山梨県の長い日照時間なら、袋がかかったままでも、十分なおいしさと甘さが得られます。
そして、「もちづき農園」のていねいな農業者の仕事が、果実を更においしくします。
毎年4月10日頃満開となる西洋なし:ラ・フランス、1つの蕾におよそ8個の花を持ちます。
しかし、それを全部咲かせたのでは、秋から冬の間に樹が枝に蓄えておいた貯蔵養分を無駄に使ってしまいます。果物の花の多くは根から肥料を吸い上げて咲くのではなく、枝にある養分だけで咲くのです。
そこで枝にある養分を蕾1つに対し、1〜2つの花に集中させ、それだけを咲かせることで、より大きくしっかりした花になります。これを摘蕾花作業といいます。
そして満開から30日間で今度は、根から吸い上げた養分で、花の下にある果実(子房)は、どんどんと細胞の数を増やし、大きくなります。
30日以降は、その細胞ひとつひとつが水と養分で大きく太っていきます。
この太り出す前に、最適な果実数にすることが、「樹を育て、果実を収穫する」ために重要なのです。
ですから5月中旬という、とても早い時期に、果実の数を完全に制限し初め、1果実当たりの葉の数を十分確保していきます。
葉で作られた養分はひとつひとつの果実に行き渡り、おいしさを増します。
これを摘果作業といいます。
どこの果樹園よりも、早く摘蕾・摘花・摘果作業を始め、
よりおいしいものを、できる限り安全にお届けて出来るようていねいな仕事をしていきます。
2004年5月
− 2006.1.15 追記(2007.11.3追筆) −
「樹を育て、果実を収穫する」、農業は生業(なりわい)なのです。ただ果実を穫って売って暮らして
行ければ良いわけではないのです。山から果実を穫ってくる狩猟・採集の「採集」ではないのです。
「天然」「有機」という言葉が氾濫する今の時代。「天然」なんて言葉は、全て良いように聞こえますが、
「天然の…」=「野生の…」と意識している人はどれくらいいるでしょうか?
先ほどもテレビが言っていました。『天然の豚の背脂から取った油は、非常に美味しく……。』、
「へぇ〜、まだ日本にも野生の豚がいるんだ〜」ってね。天然水、天然の果汁、天然の…。
いっぱい嘘も氾濫している。
宇宙的・地球的に考えれば、天然にするには「人間」は多すぎます。
「農業<医療」になっていることに今何人の人が気付いていますか?
完全に天然にこだわるのなら、私たちの何人かは死ななければなりません。
私は病気を抱えていて、人間社会にはあまり貢献出来ていないと思っています。
天然ならば、私は死ぬ方に入るべき人間かも知れません。でも生かされているのです。
※実際、2007年3月の手術により、私はさらに長く生きる事を保証されました。
実際関わって下さった医療従事者の方々には感謝ですが、彼らも、過剰労働を強いられているのが
現状で、もっと人間的な生活を優先して欲しい。とも思いました。(※以下加筆)
父・望月正弘とそれをつなげる家族、妻・美由紀、母・文恵、祖父・政秋、姉・美恵に
生かされているのです。
「有機的につながった彼ら」に感謝しなければなりません。
ほら、有機って、とても良い言葉に聞こえるでしょう。嫌いなんです。そんなきれい事は。
父は努力を重ねていきます。生涯努力の人でしょう。生涯こんな私を守るのでしょう。
人を助けた医者だけが尊敬されるのは理解出来ますが、
それだけでなく、食べ物を作っている農業者がもっと尊敬される社会になることを望みます。
(※加筆時訂正)
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