勉強机

〜木工の巻〜



以前、小学校に上がる息子に勉強机をプレゼントした。
息子は3人なので3脚。
本人たちは市販の皆が使っているようなスリムな机が欲しかったんだろう。
板を買ってきて肩袖机を作り始めるが、引出しがなかなか完成しない。
箱物だから非常に面倒、しかも6箱×3脚分=18箱を作らないといけない。
卒業する頃やっと全部の引出しが完成する始末。
さぞかしおもちゃの収納に困ったんだろう。
今、机の天板を見てみるといろいろな傷が付いている。
鉛筆の先で突ついた小さな穴、カッターナイフで切り刻んだ線
何かの暗号らしき象形文字。
子供には子供の世界がしっかりとあったんだ。

ある時隣の女の子が、”おじさん何作ってるの?”の問い。
まずい、少しの間を置いて”フリスビー!?”
木製便座を製作中とは、流石に答えられなかった。
便座の蓋にも掘り込みを入れ、なかなかだった。
その後、子供のホースから出る小便を毎日浴び、
蝶番部分がとうとう腐ってしまった。






■ケーナ
台風一過のはずが、イマイチ天気が優れない。 神田古本まつりに出掛ける。
特にターゲットはなかったのだが、もう少しじっくり回りたかった。その足で コチャバンバにも。
ケーナ用の材料、ボリビア産の葦は少しお高いので女竹の千葉産@180(セール中)を5本入手。
実家周辺の山には、竹は捨てるほど生えているのだが。女竹のこういうサイズはどうかな・・・
ノギスを借りてG管程度のサイズを適当に選ぶ。


神田古本まつり
コチャバンバ 女竹5本ゲット

初挑戦なので、まずはテキストどおりに作業を進める。
外径22mm程度の竹を選び、残してある片側の節(管尻)に9mmφの穴あけ。
節の厚さを3mm程度に削ってから、全長を383mmにカット。
管の内側にある薄皮をサンドペーパーを巻き付けた丸棒でサンディング。
管にセンターラインを引き、唄口を鋸とカッターナイフ、丸やすりで加工。


管尻の加工 唄口の加工

設計図どおりに指穴の位置をマーキング、小さめの穴をあけていく。
管尻に近いほうの穴から調律を始める。
チューナーを用意し少しずつ穴を大きくしてAの-20CENTに止める。
音を上げることはできるが、下げることはできないので慎重に作業を進めたい。
B、Cと低めの調律をして裏穴まで終わったら、2度目の調律。
音を出すことさえ初めてなので難渋する。


指穴の加工 調律中

■パソコンテーブル
これまで使っていたパソコンテーブルは、工作台と化してしまった。
新たなテーブルを作ろうと銘木?を信州・黒姫のとっこやさんで入手。
2004.2伐採、2006.4製材、370×1,020×36tの栗板。木目が美しい。
どう仕上げるかは、これからのお楽しみ。


栗板

よく観察すると板材は反りが入っているので、表面をフラットにする必要がある。
普通の鉋で仕上げるのでは芸がないと思い、槍鉋を発注する。
今の鉋が出現する以前は、表面の仕上げに槍鉋が用いられていたようだ。
法隆寺の柱も槍鉋で仕上げられたらしい、少し凸凹の味のある表面を期待したい。
しかし、受注してから製作するらしく納品まで2週間待ち、待てない自分には長い2週間。
テーブルの足は、ウッドデッキなんかでも使われる安価なツーバイフォー材を使う。
これは鋸で斜めにカットして天板とともに鉋で仕上げた。
最近は、カットも鉋がけも電動工具に頼っていたが、今回は全て自力で加工。
汗はタラタラで普段使っていない筋肉が悲鳴を上げた。
工作部屋には鉋屑などが一面に散らばり、木材の香りが充満していた。


鉋がけ

待ち望んでいた槍鉋”天地”が到着、桐箱に納まってなかなか神々しい雰囲気を醸し出している。
手に取ると以外と重量感がある、しかも刃が剥き出しなので誤って落としたりしたら足にズブリ。
両手で持って試し彫りしながらいろいろと試行錯誤する、何となく力加減が掴めてきた。
本来、表面をフラットにするための鉋でわざわざ凸凹に彫っていく。


入手した槍鉋 表面を加工

これまではニスを塗ることが多かったが、今回は天然素材の柿渋を塗ることにした。
刷毛塗り&ウエスで拭き取りを3回ほど繰り返す。
しかし、この強い臭いには参った。ぎんなんと言うか所謂ウンコの臭いが部屋中に充満してしまった。
塗装の乾きを待って、亜麻仁油を擦り込む。
柿渋の落ち着いた茶色と槍鉋の凸凹が完璧にマッチしていて気持ち良い。
適当な鋼板を鉄鋸で刻んだ後、バーナーで焼きなまして鎚目を入れる。
テーブルの右下に彫刻刀で掘り込んで、艶消し黒の鋼板ネームを入れ込んだ。
引き出しをアルミ角棒のレールに取り付けた、つまみは真鍮丸棒を加工した。
予定の位置に収めてみた、なかなかだ。


柿渋で塗装、強烈な臭い 槍鉋で仕上げた表面
鋼板でネーム入れ 引き出しを取り付け完成

■コーナー台

製作というほどでもないが、ちょっと工作。
ADSLの契約変更、今までの12Mから50Mに。
それに伴いモデムが変更になり置台が必要になった。
しかし、これまでの実効スピードは600k、契約変更でやっと1.3M。
情けないスピードだが、市街地の外れの住民としては仕方ない数字だ。
愚痴はさておき、コーナー台。
台の材料は、ストックの板材。たぶん朴、軽くて木目が美しい。
壁のコーナーに取り付けるのでLアングルが必要。
手持ちの鉄板材をグラインダーで適当に加工。
玄関先で"ギャー"と日曜の昼間に近所迷惑な音を立てる。
槌目を付けようとバーナーで赤らめて金槌で打つ。
黒艶消しスプレーで塗装して完成。


槌目を付ける コーナー台が完成

■コギリ(バラフォン)

何年前だろう、カクラバ・ロビのコンサートに行った。
アフリカ楽器が気になっていた、特にコギリ(バラフォン)。
一体どういう音が出るんだろう、自分が考えられる音を勝手に想像していた。
コンサートが始まった途端、それは脆くも打ち破られた。
何という音なんだ、想像を絶する迫力に圧倒されてしまった。
しかもこのリズム、何か足りないようで足りている超絶のリズム。
またロビの至芸が素晴らしい、とても人間業ではないのだ。
オークの切れ端があったので、単音で試しに作った。
共鳴に使う瓢箪は、T女史が韓国エステ旅行に行った時のお土産。
今回は特有の”ビビリ”音の細工はしていないのでコギリとは異なる乾いた音だ。


単音コギリもどき


■シーカヤック

沖に向かってパドルを漕ぐ、大海原と比べれば小さな木の葉。
カヤックは冒険心を擽られる。
プライウッドを使ったステッチ&グルー工法であれば短期の製作が可能。
FRPでコーティングするため、真冬の硬化しづらい環境はなるべく避けたい。
日増しに寒くなっている、早く取り掛かりたい。
体重が180ポンド以下であれば、16フィートのモデルで良さそう。
5m弱の船を作ろうとしているのに、作業場所が無い。
侘図名を取ろうとする自分は既に諦め、逸る自分が見切り発車している。
製作図面を発注してしまった、意外と高額なのは著作権料のせいかな。

@作業用の馬の製作
取り敢えず作業するためのカヌーを載せる馬を2個作ろう。
ホワイトウッド2×4材(@230)を6本購入、鋸で切断した。
切り込み・穴あけを済ませ8φのボルトで組み上げる。


馬の部材をカット 馬が完成

Aハル・パネルの製作
図面を眺め、必要部材を考える。
なるべく簡単に入手可能な部材を使いたい。
ハル・パネルには、16フィート長のサイドパネル2枚、ボトムパネル2枚が必要。
パネル材料は4mmtの1類耐水合板に決めホームセンターで4枚購入し、幅300mmでカット。
当然、サブロクサイズなので1800mmでは船体の長さに届かない。
1800×300mm板の3枚をスカーフジョイントで継ぎ足し、16フィートを確保しよう。


図面を眺める

スカーフジョイントは、単純に傾斜を付けた面をお互いに重ね合わせて接着する手法。
接合面を広くとり、板厚の8倍のスカーフを作って接着し周辺部と同じ強度を得る。
板の端から4mm×8=32mmの位置にラインを引き4枚の板を階段状に重ねシャコ万でクランプ。
鉋の刃を研いで慎重に傾斜を付けながら鉋がけしていく。
合板の層が帯になって現れたら、帯同士が平行となるよう慎重にチェックしながら削る。
刃の切れ味が物を言う。
ほぼ削り終えたらサンドペーパーで仕上げる。
3枚の板を接着するので、真中に位置する板は両端にスカーフを作る。


合板を32mmづつずらし階段状に重ねクランプ スカーフ完成


4枚を一度にスカーフ加工すると合板の接着剤で既に鉋の刃が傷んでいる。
本日、改めて刃を研いだ。序に包丁も研いでやった。気が付いていないのか感謝の言葉は特になし。
また4枚を重ね鉋がけを2度繰り返す。
サンドペーパーで仕上げ、これでスカーフ加工は完了。
システムスリー社のマリンエポキシを試しに3クォート、シリカパウダー、ファイバーグラステープを発注。

例によって大掃除とか買い物に付き合わされ、折角の休みなのになかなか作業が出来ない。
合間を縫ってデッキをハルに接着するためのシアー・クランプの加工。
杉角材(25×19)をボード長にするため、8:1のスカーフ加工をする。
鋸で斜めにカットし、仕上げは鉋で。
3本繋いで5m長を2本確保する。接着はハル・パネルと一緒にやろう。


シアー・クランプのスカーフ加工


メジャーを片手に家の中をウロウロ。
廊下とかベランダの長さを計るが、適当な長さと幅を確保できる作業スペースが無い。
しかも製作中は日常生活に支障を来たしそうだし、カミさんの猛反対は免れない。
実家の離れに適当な空き部屋があるのを思い出す。確か5mぐらいの直線距離はあったはずだ。
移動時間が掛かるのはやむを得ない。製作を進めるのが先決だ。
早速、材料・工具などを車に積み実家に向かい部屋に運び込んだ。
ハルパネル、シアー・クランプの接着を始める。
マリンエポキシの樹脂と硬化剤を2:1で混ぜ合わせ、シリカ・パウダーを添加し接着剤とする。
エポキシがはみ出すと後処理が面倒なので要らぬ箇所に紙テープ、ラップなどでマスクする。
圧着する時にお互いの板が外側に逃げ出そうとするので、床に釘で板材を固定する。
スカーフ面に接着剤を塗布し10kg程度の重石を乗せ一昼夜待つ。
パネル3枚をジョイントし、船体の長さを確保する。
シアー・クランプも同様にジョイント、シャコ万で圧着。


ハルパネルの接着 マリンエポキシ

ハルパネルのスカーフ断面 シアークランプのスカーフ断面

Bパネルの採寸、切り出し
スカーフ加工を終えてハル・パネルの採寸を始める。
糸を張ってパネルにベースラインを引き、12吋ごとの垂線にオフセット値を記していく。
スムースなカーブとなるようにオフセットポイントを繋いでいく。
バウとスターンは設計図のフルサイズをそのまま写し取る。
パネルの表が船外側となるように2枚のパネルレイアウトを左右対称にする。
いよいよ切り出し、ライン外側を切り残しながら慎重に鋸を進める。
取り敢えずサイドパネル2枚を切り出したが、約20mを鋸引きした訳でもうクタクタ。
ラインに沿って鉋がけをして、2枚のパネルを合わせてから再度鉋がけをして完全に同型とする。


ハルパネルの採寸 パネル切り出し完了

Cシアー・クランプ取り付け
ハル・パネルに6mmはみださせてシア・クランプを接着する。
5m弱長を接着するため大量のシャコ万が必要。手持ちだけでは足りない。
こんな事ぐらいでしか使う機会は無いだろうと思いつつ、仕方なしに15本追加購入。
エポキシを混ぜ合わせ塗布、シャコ万で圧着する。
2枚同時にやっても良かったが、ここは慎重に1枚づつ進めよう。


シアー・クランプ取り付け

ここの所なかなか時間が取れなかった、今日は徹夜明けの仕事を終えての久々の作業。
もう1枚もシア・クランプを接着した。
採寸済みのボトムパネルのオフセットを再度確認。
作業慣れしてきたのか寸法取りのミスを発見、手直しをして慎重に進める。
鋸と鉋で大まかにアウトラインを成形した。

本日はボトムパネルの仕上げ、2枚を重ね鉋で慎重に最終調整。
スカーフ部分のはみ出しエボキシを棒ヤスリとサンドペーパーで仕上げ。

Dいよいよ次のステップ、ステッチに取り掛かる。
パネル2枚を重ね、アウトラインから内側に約9mmのポイントに100mm間隔で1.5mmφの穴あけ。
内側9mmラインを簡単に描くのに、真鍮板とアルミ厚板でジグを製作。意外と調子がいい。
パネルを馬に乗せ、銅線#18で穴を通し捻って2枚のパネルを縫い上げていく。


製作したジグを使ってライン引き ボトムパネル2枚をステッチ

ここの所なかなか時間が取れず、久々の作業。
サイドパネルのバウとスターンを銅線で仮止めして馬に逆さに乗せる。
バウから約2.6mの最大巾ポイントに角材を使って仮のビームとしてハルを広げておく。
広げたサイドパネルの上に3〜4本角材を渡し、ボトムパネルを乗せる。
バウからボトムパネルの穴に合わせサイドパネルに穴あけしながら銅線を緩めにステッチしていく。
徐々に銅線を締め上げていきスムーズなカーブを作っていく。
ただの平たいパネルが急に立体的になり、やっとカヌーらしくなってきた。


サイドとボトムのパネルをステッチ 徐々に締め上げていく

穴あけて銅線で止めるを簸たすら繰り返す。
銅線をほぼ締め上げたが、ボトムパネルの合わせがスムーズでない。
仕方なくもう一度銅線を外し、鉋がけをして再度銅線で締める。今度はピッタリだ。
ここでハルを上に向けドライバーの先端で銅線が木にぴったり付くように押さえ込む。


ドライバーで銅線を板に馴染ませる

またハルをひっくり返し、銅線を締め上げる。
再度ハルを上に向け、シャコ万と角材で馬につり下げる。
バウとスターン側に板を渡し、水準器で水平を取る。
離れたところから2本の角材が平行になっているかチェック、ねじれは無さそうだ。
キールラインが多少凸凹しているのが気になる、手直しをしようか・・


バウ側の接合

らしくなったハル キールラインのチェック

Eハル内側の接合部にエポキシ充填
6mmt合板で前後のバルクヘッドを切り出す。
ハルの所定位置に据えてみる、隙間が出来ているがあとで何とかしよう。
エポキシにマイクロバルーンを混ぜ、ハルの内側からパネル接合部分に銅線を覆うように充填する。
薄板の切れ端でそれぞれのカーブに合わせた3種類のツールを作って充填に使う。


充填用のツールとマイクロバルーン

充填後、ファイバーグラステープ75mm幅をその上にのせエポキシを染み込ませ張り付ける。
序に内側全体を刷毛でコートする。
冬の間に作業予定のつもりでエポキシは低温用を購入していたため、ゲル化が早くなり焦ってしまう。


エポキシ充填とグラステープ貼り付け完了 内側全体もコート

バルクヘッドとハルに隙間が出来ているので、細板をあてがった上にエポキシで充填する。
再度船体の捻れを水準器でチェック。


バルクヘッドの処理

Fデッキ・ビームの製作
ハルのシアー間を橋渡しして、カヤック全体の剛性を得る重要なパーツだ。
製作順序としては、ちょっと気が早いがエポキシの硬化を待つ間にデッキ・ビーム製作用のジグを作る。
12mmtの合板を2枚張り合わせR=381mmの円弧を描きカット。
そのRに4mm合板を5枚沿わせて接着成形するため、シャコ万用の穴を8箇所開けた。


デッキ・ビーム用ジグ

合板にエポキシを塗布し5枚を重ね、円弧の中心部からシャコ万で固定していく。
徐々に締め上げ円弧に馴染ませる。
左右にもブレないようにシャコ万で締めてエポキシの硬化を待つ。


デッキ・ビームの製作 シャコ万で締め上げる

2日ほど置いたのでエポキシは完全に固まっただろう、シャコ万を取り外す。
弾性があるため少し広がり、多分R=600ぐらいになっているだろう。
棒やすりとサンドペーパーでエポキシのはみ出しを取り除き、側面などを仕上げる。


デッキビーム完成 デッキ・ビームの積層側面

Gハルのグラッシング
ハルをひっくり返し、締めていた銅線をすべて100円ショップのエンドニッパーで切りヤスリで突起を削る。
パネルの接合部を鉋で均し、エポキシにウッドフラワーを混ぜ隙間を埋めていく。
はみ出したエポキシはスクイージーで拭い取っておく。
硬化を待つ間にデッキ・ビームの仕上げとデッキの釘打ちに使うジグを製作。
デッキビームは所定の位置に4mmφ×40mmのステン木ネジとエポキシで取り付け。


パネルの隙間にエポキシ充填 デッキ・ビームの仕上げとデッキジグ製作
デッキ・ビーム取り付け

エポキシの硬化を待って接合部をサンディングし、スムーズなカーブを作る。
ファイバークロス200g/uをハルの上に敷き馴染ませる。余分なところはカット。
エポキシをキールに沿ってぶちまけ、スクイージーで絞出しながら広げていく。


クロスにエポキシをぶちまける スキイージーで薄く広げる

エポキシのゲル化を待って、2度目の塗布。
クロスの網目を潰すように刷毛塗り。
100円ショップで購入した刷毛が調子良い。
エポキシは薄く塗るように注意しているが、重量が嵩むのが心配だ。


100円ショップの刷毛で塗る グラッシング完了

バウとスターンにはもう一枚クロスを貼り付ける。
その間に耐水ペーパーで表面のサンディング。
刷毛目が残っているのでそれを潰すよう往復運動を繰り返す。
電動工具に頼りたいと思い始める。
並行してシアー・クランプを鉋がけしてスムーズなカーブを作っていく。


耐水ペーパーで表面のサンディング シアー・クランプの鉋がけ

Hデッキパネルの貼り付け
4mm合板を使ってスターン側の半分のパネルを大きめに切り出す。
長さが足りないので例によって事前にスカーフジョイント。
デッキの裏側も防水のためエポキシを刷毛で塗っておく。
ハルに乗せ後部のバルクヘッドのところから前出のジグでポイントを決めシアークランプに銅釘を打ち付け。
意外とRがきつく思うようにカーブを描いてくれず釘は浮いてしまい焦る。
仕方なくロープを何本も用意して角材を挟み込み締め上げていった。
何とかハルに密着したようだが、取り敢えずエポキシの硬化を待つ。
1週間後、完全に硬化したエポキシを確認し、合板のはみ出し部分をカット。


デッキの貼り付け はみ出し部分をカット

バウ側も合板をスカーフジョイントして、ハルに貼る。
前回のスターン側で得た教訓が生きて順調に終わる。
が、・・・後で設計図をよくよく眺めているとバウ側にデッキビームがもう1箇所あった。
もうデッキを張ってしまった、このまま見なかった事にするかは今後の課題となった。
前後のデッキ接続は補強板を裏に貼り付けシャコ万で固定、エポキシの硬化待ち。


バウ側デッキ貼り付け 前後デッキの接合

エポキシの硬化を待って前部デッキも合板のはみ出し部分をカットし、ラインを鉋掛け。
バウからスターンに糸を張ってセンターラインをマーキング。
コクピットと前後ハッチ部を図面から写し取り、回し挽きノコで開口部カット。


開口部をカット

Iコーミング
5.5mmtの合板で3枚のスペーサーと1枚物のリムでコーミングとする。
スペーサーは板材節約のため半分のものを6枚用意。
なるべくラインの精度を上げておかないと後の加工が面倒になる。


コーミングのパーツ

コーミング前部はデッキ・ビーム、後部はバルクヘッドに載る位置とする。
エポキシを塗布してスペーサーを前部センターラインに合わせ釘打ちして固定。
スペーサー6枚を仮置きし、リムを乗せ位置決めを行う。
決まったところでシャコ万で固定する。
絞出されたエポキシは入念に拭い取っておく。
硬化を待って、コーミング内側の段差を反り鉋と棒ヤスリでスムーズに仕上げていく。
汗だくになりながら格闘すること1時間、やっと積層した合板の模様が見えてきた。


コーミングをシャコ万で固定 コーミング仕上げ

Jデッキのグラッシング他
デッキにファイバークロスを敷きエポキシをスクイージで広げる。
ゲル化を待って再度エポキシを刷毛塗りしクロスの網目をつぶす。
スターン側にはトレーシングペーパーに水性ペンで描いたワンポイントを置いた。


デッキにもファイバークロス コーミング周辺

ハッチ周辺を補強するため、開口部の前後に4mm合板(幅38mm)を左右のシアー材に跨ぐように、
デッキの裏側にエポキシで接着する。


ハッチ周辺の補強

K小物パーツの製作
船体製作と並行して小物パーツを製作する。
ハッチには、寝袋やらテントやらコンロなんかを積み込み朝一で旅に出る。
てな事を考えながら・・・
前後のハッチカバーは原寸図面から4mm合板に写し取りカット。
フレームは所定のRで加工する。
エポキシを塗ってフレームと合板をシャコ万固定。
デッキに乗せてみるとフレームが当たる。ヤスリで修正を加える。


ハッチカバー製作 デッキに乗せてみる

コンパスの必要となるような航海に憧れを込めて。
RULE社のコンパスを入手、コクピットの前方に取り付け予定。
専用の木台を製作する。キハダの板材を120φの円盤にして角を落とす。
ボルトを通してボール盤で銜えてヤスリで仕上げ。


コンパス

コクピットには、フローティングバックレストを取り付ける。
所要のカーブを得るため、前出のデッキビーム治具で5.5mmt合板3枚でRを作り、補強材とする。
4mmt合板をバックレストの形に切り出し、背面に補強材を接着。


バックレストの製作

Lサンディング
サーフボードの製作でも経験してきたが、一番辛い作業だ。
美しく仕上げるために、ただ簸たすら磨くのだ。
これまで近代文明の象徴である電動工具の使用は嫌ってきたが、今回は面積が広い。
止む無くホームセンターで特売の電動サンダーを購入。
目の粗い耐水ペーパーをセットしサンディング開始。
よく見るとあちこちにエポキシの液垂れが出来ている。
途中の雑な作業は、後から余計な時間を奪われると言う典型的な結果だ。
仕方が無い、根性あるのみ・・・始めるとするか。
手動と電動を駆使していよいよ佳境に入る、汗が次々と滴り落ちる。
4日間掛けて汗と埃の格闘を繰り返し、サンディングが完了。当然旨いビールが飲めたのは言うまでも無い。ふぅ〜・・
並行して小物類のコーティングやクラブハンドル用の穴あけなども進める。
フットブレイスは自作して固定を考えたが、うまくアジャストするポイントはなかなか決められない。
市販のアジャスタブルな物を購入、序にスプレースカートを入手。


サンディング開始 汗だくのサンディング
4日間掛けたサンディング完了 フットブレイス他

M仕上げ
プライマーを使わず、#180のサンディング後にいきなりウレタン系マリン用ニス塗布。
刷毛は使い捨てのつもりで100円ショップの一品、執拗に抜け毛が塗布面に、ピンセットで丁寧に拾い上げる。
#400の耐水ペーパーで水研ぎしながら、デッキ・ハルの3回塗布を完了。
4mm合板を当てて、フットブレイスをシアークランプから2吋離して6φビスで取り付け。


フットブレイス取り付け ニス3回塗布を完了

N艤装
デッキのニス塗布も4回を完了したので、小物類を取り付けていく。
シートは20mmtのウレタンフォームを成形して2段重ねて粗めのサンドペーパーで仕上げ。
バックレストにもフォームを貼り付けて所定の位置にナイロンストラップで取り付け。
コンパスやショックコードの取り付け、前後ハッチには防水パッキンを貼ってナイロンベルトで固定。
バウとスターンにクラブハンドルを取り付け、何となく”らしく”なってきた。
バックレスト固定のストラップ2本をビス止めして遂に完成。
体重測定してみると約24kg、出来るだけ軽量化を目指したつもりだが・・
今から体脂肪を落とそうとしても無理。
早速、進水式と言いたい所だが、車のキャリアはフラットバーしかも軽四なのでアダプターを作る。
ハルの角度に合わせた合板をLアングルでフラットバーに固定。
少女のリボンみたいになってしまった、まあいいか。
これで何とか運搬出来るだろか、海はまだ少し遠い・・・


シートとバックレスト取り付け コンパス、ショックコードなどの取り付け

クラブハンドルの取り付け キャリアの改造

Oパドルの製作
市販品を購入しようと思っていたが、トラディショナルな物が欲しい。
グリーンランドパドルを作ろうと資料を探し始めた。
ブレードの最大幅90mmのスリムな一本物だ。
長さを約2,250mmとして、ホームセンター特売のホワイトウッド(2×4材)@580を購入。
なるべく節の少ないものを選んだが、仕上げの鉋がけの時にネックになりそう。

P進水式
完成したカヤックが六畳間を独り占めにしてからあっちゅう間に約半年が過ぎてしまった。
2004.07.25三保に進水式に出掛ける。
取りあえず見事に浮いた、当たり前か。海水が浸水する気配もない。
沈が心配なのでライフジャケットを身に付ける。
パドルを握り漕ぎ出すとスゥ〜っとカヤックが進み始めた。
遠くの離岸堤まで一往復、帰りの向かい風は堪えるが快走そのもの。
沈した時どうするの?セルフレスキューにトライ。何度目かで何とかクリア。
100円ショップで調達した醤油チュルチュルをビルジポンプ代わりに海水を汲み出すが埒があかない。
ホームセンターのベニア板で何とか形になったと言う所かな・・・


進水式

Q収納
製作時に使用した馬に乗せ、6帖間を斜めに占拠し非難を浴びてきたが、
そろそろ移転構想を実行しようかなと、部品調達。
移転先は、玄関からの一直線の廊下のみが唯一16フィートを確保できる場所。
スターンは廊下にポールを渡し乗せる、バウは滑車を使って吊り上げる事にする。
天井近くに鎮座されると邪魔臭いかなと心配していたが、以外と見てくれはスッキリしている。


Before After



■こね鉢(2002.1)

約1年前に拾ってきた杉の切株、乾燥させるため外に転がしてあった。
そろそろ蕎麦を捏ねるためのこね鉢を作ってみようと腰を上げる。
取り敢えずチェーンソーで輪切りにしてみたが、節があったり、ヒビが入っていたり。
見たところ意外と有効体積が小さいが、やむを得ないかな。


切株を輪切り


節やらヒビを避けながら、鉛筆に紐を付けて円を書いてみると約340mmφの外寸。


有効面積で採寸

輪郭に沿ってチェーンソーで刻みを入れていく。
鉢の内側も十字に何本も刻みを入れながら凹みを付ける。
内側の凹みに合わせてもう一度、底側を輪切り。
外形にも刻みを入れながら角を切り落とし丸みをつける。
意外と重労働、体はとっくに汗だくになっていた。
これで大まかな形が決まった。後は根気良くノミとカンナかな・・
仕上がりまでは、まだ時間が掛かりそうだ。


チェーンソーで形を作っていく ほぼ、らしい形になった

丸ノミを購入、@1,500の安物。鉢を買ったほうが良かったかも・・
迷いは払いのけて、ひたすらノミと金槌で内側を削っていく。
これだけでかなりの時間が掛かりそう。もう少しチェンソーで削っておくべきだったか。


丸ノミで内側を削る

2度目の作業、引き続きノミで削っていく。一旦、上縁を鋸で挽いて水平に揃える。
半日掛けてひたすらノミを打つ。もうへとへと・・今日はこの程度にしておこう。
腕が筋肉痛になってしまった。まだまだ時間が掛かりそうだが、少しは『らしく』なってきたかな。


兎に角、削る




■ファルトボート


サイン入りパドル


2001.11 十数年前に製作したフジタカヌーのファルトボート「ST−U」。
野田知佑氏の「日本の川を旅する」を読んだ頃から無性に欲しくなった。
組み立て式でバラして背負えるので、人目を気にしなければ電車でも持っていける。
ボートにテントやらシュラフを積んでリバーツーリング、釧路湿原とか四万十川とか・・
カヌーの老舗メーカーだし、間違いないだろうとロクに考えもしないで発注。
待ちに待ったキットが到着し、開梱すると以外とパーツが多い。
青焼きのA3が33枚ほどの設計図を見ながらの格闘が始まった。
既に骨組みとなる板材はカットされているので、それらをアルミリベットなどを使い組み上げていく。
週末は、リベット打ち・くぎ打ち・ハトメ止めで約3ヶ月が過ぎてしまった。
何とか組み上がりペーパーで表面を整え、ニスを塗って完成。パドルには、サインを入れてみる。
部材は反らない様に合板が多用されているが、なかなかの雰囲気。
早速、進水式をやろうと近所の公園内にある池に浮かべ悦に入っていると、どこからか呼び声が。
どうも自分が呼ばれているらしい、岸に戻るとこの池は私有地らしい。しょぼくれて帰る。
それからは、キャンプのたびに持っていき湖・川やら海やらで漕いでみた。

今日は久々の秋晴れ、久々に物置から引きずり出し海へ向う。
清水港内をぶらぶらしようと、三保半島の真崎の浜に到着。
パッキングを解いて組み立て始めて間もなく”バキッ”と物が壊れる鈍い音。
蝶番部分のリベットが腐りかけていて取れてしまった、手持ちのロープで縛り付けた。
所々腐食が進行しているようだ、一度オーバーホールしてやろうと思う。
組み立て方を忘れかけていたので、”あーでもない、こーでもない”と梃子摺る。


全パーツ群組み立て完了

つり竿を積んで海へ出ようとしていると、釣り帰りの船外機付きゴムボートのオヤジさんが話しかけてくる。
それは何kgあるの?これなら早いぞと船外機を指差す。太刀魚を狙ったがボウズとのこと。
パドリングを始めたが、内海なのに意外とウネリがある。
1kmぐらい漕いでポイントに到着し、釣り糸を垂れるがアンカーを忘れたためすぐ流されてしまう。
八須子隊員の船酔いもピークを迎えつつあり、早々に引き上げる。当然、ボウズ。
近い内に、オーバーホールのついでにセールを取付けて楽しようかなと目論見中。


気持ち悪りぃ〜〜



■パンフルート


近所の雌竹

2001.3 パンフルート(サンポーニャ)を作りたくて、近くの竹薮から雌竹を切ってきた。
どんど焼きの柚子を刺すのに使うぐらいではもったいない竹。
竹を切るには一番悪い時期だが、秋まで待てない。1ヶ月間乾燥させる。


調音中

2001.4 竹の皮を削り片側に節を残し、音を合わせるため少しずつ長さを調節していく。
今回はマルタ8×7管にするので15本必要。たまに切りすぎてボツになる。
切っては吹き、吹いては切るを繰り返す。
一節では長さが足りない低音は途中の節を細い鉄棒で抜く。


サンポーニャ完成

細板を竹で作り、上段8本・下段7本を紐で括り付けていく。
布テープを巻いて完成。


吹き口

音を出してみる、練習曲は簡単なアニー・ローリー。
息が続かない、音が掠れる。管の底まで息を吹きかけるように・・
そのうち腹筋が痛くなる、肺活量も充分必要。
今晩から風呂上りに腹筋50回かな・・・





■マリンバ


マリンバ

マリンバ。
粗大ゴミの日、朝はやく起きる。
自転車のスポークを手に入れたい。
ペンチ片手に現場へ向かう。
あるある、数本切って持ち帰る。
早速、金床で叩きながら先端を平たくする。
弦が完成。
共鳴箱を作る、サウンドホールは少し凝ってみたい。


マリンバアップ

象嵌に挑戦、貝殻を探すがなかなか見つからない。
鮑がいいが如何せん値段が高い。
とこぶしで我慢する。
殻をグラインダーで削り板状に加工する。
爪を焼いたような匂いが辺りに充満する。
板に円形の溝を彫り、貝殻を埋め込んでいく。
虹色が綺麗だ。
ニスを塗りやっと完成。
”シ”の音が無いので、普通の曲は弾きにくい。





■餌箱


餌箱

2年ぐらい前から時々川釣りに出掛ける。
川虫を取り、釣りをしたい。
餌箱が欲しい。たまたま竹がある。
切って削って磨いてニスを塗る。
蓋も竹を使う。例によって焼印を押す。





■キーボックス


Key-Box


鍵が色々とある。
だいたいは、出掛ける時に持っていく。
箱に収めてしまおう。
中に小さなハンガーを付けて、玄関に取り付ける。
扉には”key”の掘り込みを入れた。意外と重宝している。
箱や扉の木口は45度で処理し見栄えを良くする、予め鋸用に45度治具を製作。
扉の周辺は市販の飾り棒を使い、大小の板を2段に重ね重厚感を出す。
チーク丸棒14φに穴を開け丸棒6φを5本挿して、鍵が吊るせるようにした。


Key-Box内部 扉の処理

>>>キーボックス製作図面>>>



■パソコンデスク


なんとか射程価格になったのでやっとパソコンを購入。
しかし、市販のパソコンデスクはどうも・・・
仕方なく作ることにした。CRTディスプレーがやけに場所を取る。
奥行きの少しある机を作る事にして、簡単な図面を引く。

パソコンデスク
天板の補強

机の天板は、あまり厚くないので角材で補強して重量物を支えることにした。

引き出し

小物を入れる引き出しも欲しいと、かあちゃんが簡単に言う。
たまには横から引き出すのもいいかなと、アルミの角材が手元にあったので、それを引き出しのレールに使う。
勿論、つまみは真鍮の丸棒を削り出して取り付け。

机の下はCD盤・各種ファイルを収容出来る様、棚を2段付ける。
下段は黒い開き戸を取り付け目隠し。

収容棚
2分割可能

製作途中、ふとした疑問が沸いてきた。工房の出入り口より完成しかけている机が大分大きい。
このまま作ったらこの部屋から出せないことに気づく。
急きょ設計変更、ボルトで連結して2分割出来るように改修することに。
ふぅ〜、やばいやばい。専用のテーブルタップを取り付けて完成。




■ローボード


かなり以前に製作したローボード。
すべてタボで接続、釘を一本も使わず作った。
材料は杉の集成材、引き出しの取手は樫。
テレビ台として十数年間使っていた。



いろいろな木でいろいろな物を作ってきた。
カンナで削ると、木の香が部屋中に充満する。
なんとも落ち着く。
木目も木によってサマザマ。
そんな木目を生かした物を作っていきたい。




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