
コレステロールは悪者でない
コレステロール値が高く好きな物が食べられないと、血液検査のコレステロール値に一喜一憂する方も多いかと思います。あなたのコレステロール値はそんなに
高いのでしょうか。食事制限で本当に下がるのでしょうか。ある統計では、
160〜240mgくらいが基準で、それ以上あるいは、それ以下だと病気になる割合が上がります。160未満ですと、癌死亡率が高くなるともいわれています。
本来コレステロールは、体内における新陳代謝の調節に役立っています。特にHDLコレステロールにおいては、心臓病や動脈硬化を防ぎ、循環器にとっては無くてはならないものなのです。また、神経系においても大事な働きをしており、160mg以下では、うつ病等による自殺死が増えるという統計があります。ですからコレステロール値が、低ければ低いほど良いということではありません。
さて、コレステロール値が高い方は、本当に食事制限で下げることができるのでしょうか。努力した方が周囲にいましたら、聞いてみて下さい。ほとんどの場合、効果が現れないのが現実のようです。ましてもともと、肉やバターといった脂肪分は、ほとんどとらないといった方はどうしたらよいのでしょう。根本的な考え方が間違っているとしか思えません。コレステロールはもともと必要なものなので、体内で作られており、食事の摂取量にあわせて総量を調節しています。民族によっては肉類が主食で、一日に2000mgものコレステロール、我々の3〜4倍も摂取しているにもかかわらず、コレステロール値にまったく異常がないそうです。これと同様なことは、身近でもよく聞く話です。すなわち脂肪分を減らしたからといって、総コレステロール値が下がるとは限りません。あくまでも体内の調節能力が、しっかりしているかどうかが重要なのです。食事制限をするのなら、ストレスや運動不足、食事の偏食に気を配った方が、よっぽど効果が上がるかもしれません。ともあれ、甘い物等の偏った食事や過食が良くないのは、いうまでもありません。以下にコレステロールや中性脂肪の高い、いわゆる高脂血症に対して有効な食品を挙げます。コレステロールや中性脂肪が高い人は、ぜひ積極的に摂るようにしてみて下さい。山G子(さんざし)、魚腥草(ドクダミ)、烏龍茶、ヨクイニン、海草類、キノコ類、にんにく、生姜、ネギ。
ところで、中医学で高脂血症の人は、血中にドロドロとした「痰湿」が貯まり、C血という血行不良の状態になっていると考えています。ですから二陳湯、温胆湯、通導散、桂枝茯苓丸、桃核承気湯といった漢方薬がよく用いられます。
冷え症の人に朗報
冷えがさまざまな病気の背景であったり、治るのを阻害することはよくあります。
また日常、冷房にあたり過ぎたり、過労やストレスが、冷えを導くこともしばしばです。この冷えというのは、意外と厄介で、現代病ともいえるアレルギー性疾患、自律神経失調症と強く結びついているようです。そこで、今回紹介する「温熱セラミック療法」は、温めるという行為で、冷え症が原因の数々の病気に効果的な治療法です。この治療法は、中川忠男先生が開発した、セラミックの容器にもぐさを入れ、患部やツボにあてて温める方法です。もぐさによる伝統的な治療に、遠赤とマッサージ効果を兼ね備えた、たいへん気持ちのよい治療法といえます。冷え症をはじめ、アレルギー性疾患、自律神経失調症、頭痛、肩こり、腰痛と幅広く、色々な病気に効果的です。
詳しくは、吉祥寺中医クリニックのホームページをご覧下さい。学会で発表された、論文が掲載されています。
坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)には針やお灸
の治療がお勧めです
中高年の女性に多い坐骨神経痛は、突然お尻から太ももの裏、足先まで痛んだりシビレたりする神経痛です。腰などがもともと弱い人が、過労だったり冷えたりして発症する事が多いようです。今まで健康で、何も症状がなかった方などは、急激に激しい痛みがやってきて、鎮痛剤等を服用しても効かないため、パニックになる方もいます。
坐骨神経は、臀部の深いところにあり、大腿を通り足の先まで伸びています。この坐骨神経が、椎間板などによる圧迫を受けると、坐骨神経の炎症を引き起こし、神経痛が発症します。そうすると、坐骨神経の周囲の骨や靱帯、筋肉にも影響し、圧迫感や痛みといった症状を引き起こします。急性期には、刃物で切り裂かれるように痛みます。慢性期には、同じ姿勢で座っていたりすると引っ張られるような、何とも言い難い痛みがあります。一般に、痛みやシビレは神経の走行(臀部、大腿後面、下腿)に沿って放散し、歩行時や立ち上がるときに痛みは増強します。
急性期は安静が一番です。治療は早い段階での針灸治療を試して下さい。数回の針灸治療で、冷えを取り除いたり、気の巡りをよくし、痛みの軽減がみられます。十回くらいの治療でかなり良くなることが多いようです。神経痛はもう治らないと、あきらめたり、がまんするものではありません。ぜひ積極的に治療して、快適な生活をおくって下さい。
慢性期には、組織や筋肉の緊張緩和を目的とした、適度なストレッチ体操が必要です。悪化を防止するためにも、ぜひ足の屈伸を行って下さい。ただし、痛みがでるような、決して無理なストレッチは行なわないで下さい。毎日少しずつお尻から太ももの裏をのばすような簡単な運動で十分です。
中国のことわざに、「戸枢不蝕」(動いているものは生き生きとしている、流水は腐らず)とあります。人の体にも同じ事が言え、手足をしっかり動かしていれば、簡単には障害が起こりません。痛いからといって、全く動かないのはよくありません。また、日頃から適度な運動をしていれば、あらゆる病気の予防につながります。
ストレスで気の流れや血の流れが悪くなっていませんか?
: 現代社会では、ストレスなしに生活する事は珍しく、多くの人がストレスを感じていることでしょう。ストレスでイライラしたり、体を冷やしたりすると、気滞(きたい)といって、気の流れがスムーズでなくなります。そうすると、胸や脇、あるいはお腹が脹って痛んだり、胸がつまって苦しくなります。これはちょうど、慢性の胃腸炎、潰瘍、胆道疾患、慢性肝炎、月経困難症の症状でもあります。こういった症状や、病気のときには、芳香理気剤といって、陳皮(ミカンの皮)や白檀(びゃくだん)などのように、ツーンと香って、気の巡りをよくする生薬を用います。ですから、冷えやイライラなどが原因で、お腹が脹ったり、食欲がなかったり、月経痛などの痛みがあるときに、こういった香りを嗅ぐといいかもしれません。他にも、木香、沈香、レモンの皮などにも同様の作用があります。
*気と血の関係は、専門用語の項を参考。
*理気の用語説明は、専門用語の項を参考。
感冒で食欲がないときに、紫蘇の葉
日本では、紫蘇の葉を使った料理をよく目にします。これは、紫蘇の葉に消化液の分泌を促し、胃腸の働きを促進させる作用と、さらに、強力な防腐作用があるからです。昔から、生ものといっしょに紫蘇の葉が入っているのも、腐ったり、中毒に当たらないための先人の知恵といえるでしょう。紫蘇の葉には他にも、発汗を促し解熱させる作用や、気管支の痙攣を緩和して咳を止める作用があります。ですから、お腹がはって食欲がなかったり、悪心やおう吐を伴う感冒には最適です。生姜にも同様な作用があり、辛い味で体を温め、血行をよくして、発汗を促します。感冒で寒気に伴う頭痛、食欲不振などのときに、料理などに使ってみたらいかがでしょうか。
ちなみに、紫蘇の種(蘇子)は、咳止めに用います。
ビワ(枇杷)の葉って何?(杏仁・銀杏)
枇杷の葉は、バラ科に属します。その乾燥させた葉は、一般家庭でも、飲料や湿布としてよく用いられています。また、抽出したオイルもあるようです。枇杷の葉には、痰を取り除き、咳を止める作用や、胃の熱を冷まして、吐き気を抑える作用があります。ですから、気管支炎など肺に熱があり、空咳や咳、それに伴う胸の痛みやのどの渇きに効きます。また、胃の熱の症状として、げっぷ、おう吐、口内炎、お腹のはりなどがあるときにもよいです。
咳に効く生薬は、他にもたくさんありまが、ご家庭でも手軽に手に入れられる物に、杏仁やぎんなん(銀杏)があります。あんにん(杏仁)豆腐で有名な杏仁は、生薬名で呼ぶときには、きょうにんといいます。杏仁には、潤して気を下げる働きがあります。ですから、咳のような上の方に上がってくる物や、本来は下の方に流れるべきなのに、停滞している便秘などに効きます。食後のデザートに、杏仁豆腐を食べることがありますが、食べた物をスムーズに下方に降ろすので、理にかなったデザートといえます。気をつけなければいけないこととして、もしも生薬としても用いられる、杏仁そのものを購入して、煮出したり、お酒に漬けて服用するときには、大量に服用しないで下さい。1日10グラムくらいまでにしたほうが、無難でしょう。 杏仁の先端部分には、多少青酸毒が含まれています。
イチョウ科の銀杏にも、やはり咳止めの作用があり、慢性の喘息などに用います。ただし、銀杏にも多少の毒性がありますので、生で過量に服用すべきではありません。要するに、どんなによい物でも(おいしい物でも!)、適度にとることが大切です。
うこん(宇金)って何?
最近、宇金を健康食品でよく耳にします。宇金というのは、いわゆる生薬の一つで、ショウガ科の姜黄と呼ばれている物です。いわゆる、香辛料の一つで、カレー粉の素みたいな物です。宇金には、辛くて温める作用があり、主に鎮痛作用があります。中医学的には、活血行気、通経止痛といって、気の流れや血行をよくして、痛みを止めます。また、特に肝や脾に働きかけますので、肝炎、胸や脇の痛み、胃の痛み、さらには生理痛など、C血といって、血行不良による色々な痛みや炎症に効きます。
宇金の主成分クルクミンは、体内に吸収されると、抗酸化力の強いテトラヒドロクルクミンに変わることが知られています。最近の研究では、人であれば30才に相当するマウスに、毎日このテトラヒドロクミンを与えたところ、寿命が11%も延びたそうです。
他にも温める生薬はたくさんあります。お腹が冷えて痛んだり、下痢するときには、乾姜(生姜を乾燥させた物)、艾葉(お灸に使うもぐさを乾燥させた物)、蜀椒(いわゆる山椒)、胡椒(コショウ)なども良いでしょう。
アトピー性皮膚炎でお悩みの方
アトピーの方は、赤い丘疹が顔や首、さらには肘や膝の裏といった、四肢の屈曲面、摩擦部位に著名にでます。痒いのでひっかいたりすると、湿潤し黄色いうみのようなものが出たりします。
アトピーの原因は、遺伝やアレルギー体質など色々なことが考えられます。中医学的には、臓腑の機能失調などにより、体内に湿邪など不要なものの蓄積によるものとみています。体内の状況が、体外に現れているのですから、しっかりと中から治していかなければならないのは、言うまでもありません。
ステロイドに頼り過ぎず、自分にあった治療法をさがす。幼少より、まんべんだらりとステロイドを塗り、より悪化したり、喘息を引き起こしたりしている人も少なくはありません。ステロイドでただ体内に病気を押さえ込むだけでは、なかなか根本的な治療とはいかないようです。また、あの方がこの健康食品で治ったから、私もこれと簡単にはいきません。病気は同じでも、人の体というのは、皆違います。専門医に相談の上、自分にあった治療法を探してください。
お勧めは、漢方と針灸に食習慣の改善を取り入れた、三位一体の方法です。体質にあった漢方薬と針灸治療で、根本的に体質を改善していきます。生薬の入浴剤や軟膏は、体にもやさしく、痒みにも効きます。アトピーに大敵なストレスや疲れは、日頃より針灸治療で、しっかりと取り除きます。また、甘い物や冷たいジュースなどの取り過ぎには、十分に気をつけてください。甘い物や冷たい物は、体内を冷やし、体内に湿邪を貯める原因となります。体の中に、どろっとした湿り気が、いつまでも停滞していると、湿が熱を生み湿熱となります。そうすると、皮膚が痒くなったり、膿がでてきたりします。
くこ
眼にはやっぱり枸杞の実
現代は猫も杓子もパソコン時代、瞬きもせず画面を注視していれば、誰しも目の疲労を感じたり、ドライになりがちです。他にもテレビやゲームといった、現代社会からは切っても切れないものは、すべて目にはつらそうです。
眼精疲労やドライアイ、眼底にある網膜の疾患、白内障など目の色々な病気には、よく杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)という中国のお薬が用いられます。この中に入っている枸杞の実は、そのまま食べたり、料理に使ったりと、手軽に誰でも食べることができます。枸杞の実は枸杞子(くこし)とも呼び、肝腎を補うことから、目によいとされています。目がくらむ、目がかすむ、視力減退などでお困りの方は、一度試してみたらいかがでしょうか。ビタミンも豊富に入っている枸杞子は、一日に6グラム(70粒)くらいが適量でしょう。ちなみに、菊花には清熱解毒や明目といった効果があり、炎症などを取り去り、目をクリアーにする働きがあるので、枸杞子と一緒に用いることが多いです。
参考 : 枸杞子には、血糖降下作用があるという報告もあります。
ブルーベリーについて
ブルーベリーの紫の色素、アントシアニンには、目からの情報を脳に伝える、ロドプシンの働きを活発にする作用があります。目から受けた光の刺激は、目の網膜にあるロドブシンという色素が、分解と再合成を繰り返し、脳に伝えています。ですから、ブルーベリーの色素アントシアニンには、目の機能をよくする効果があるとされています。
うつ症状にセント・ジョーンズ・ワート
うつに効く薬草として、アメリカで人気なのがセント・ジョーンズ・ワートです。患者さんの間で、よく効くということで広まってきたようです。セント・ジョーンズ・ワートは、欧州や西アジアを原産とするオトギリ草の多年草で、日本では西洋オトギリ草とも呼ばれています。中医的には、苦・甘の味で、寒・乾の性質があり、その作用は、収斂・鎮痛・鎮静等です。現在ドイツやフランスでは、この薬草のヒペリシンという成分を抽出し、不安、うつ、睡眠障害の改善を目的に、ヒペリシン含有医薬品として広く流通しています。
British Medical Journalによると、ランダム化比較試験を解析したところ、軽症から中程度のうつ状態の患者さんにおいて、プラセボ(偽薬を使い実際には何の薬も服用しない実験)よりも優れた抗うつ効果が認められたそうです。また、三環系(薬の化学構造上の名称)抗うつ薬と同程度の効果も確認されているそうです。
副作用も少なく、更年期の不安やイライラ、不眠、さらには坐骨神経痛など各種の神経痛を緩和するので、今後注目の薬草です。服用の仕方はいたって簡単で、西洋オトギリ草2〜4gに熱湯を注ぎ、5〜10分蒸してお飲みいただけます。ペパーミントとブレンドするとおいしく飲めるそうです。
注意
他に何かお薬を服用している方は、医薬品との相互作用にお気をつけ下さい。例えば、強心薬のジキタリス製剤ジゴキシン、免疫抑制剤のシクロスポリン、気管支拡張剤のテオフィリンなどの血中濃度を低下させることがわかっています。詳しくは、医師と相談の上、服用下さい。
心臓病と胃腸の弱い人に朗報
山ざ子(さんざしの「ざ」は木へんに査)が消化不良ばかりか、心臓病などで心臓の弱い人に効くということをご存じでしたか。
中国の街角では、棒についた水飴のようなものを、子供がよく口にしているのを見かけます。何をほおばっているのか聞いていみると、山ざ子を水飴でまとったものだそうです。他にも山ざ片と言って、山ざ子でできたちょと甘めのお菓子が売っています。どちらも山ざ子そのものの赤い色をしており、合成着色料などは全く使っていないお菓子です。大人から子供まで安心して食べられる、手軽なおやつとしてたいへん人気があります。こんなところにも、中国人が日本人に比べて、一般に胃腸が強いと言われているルーツがあるのかもしれません。
それでは、山ざ子は具体的にどんな効力があるのでしょうか?
中医学書の生薬の項を開いてみると、その作用は、食物の消化を助け、積滞している食物を下降させる薬物で、脾胃(消化器系)に働きかける消導剤に分類されています。
また、新薬の強心剤でクラテグットという薬は、山ざ子からできています。この薬の作用をみてみると、心筋のアノキシア(酸素欠乏)に対する抵抗性を増すほか、心筋血流の増大や、心筋代謝の改善、さらには心肺機能の改善作用を有すると記載されています。いわゆる軽度の心不全薬として用いられています。他にも、血管を拡張し、降圧作用を持っているという報告もあります。
胃腸の弱い方、心臓に自信のない方に一見の価値はありそうです。山ざ子は、生薬を扱っているような漢方薬局にあります。また、山ざ子のお菓子は、輸入物を扱っているスーパー、雑貨店にあります。
詳しくは、吉祥寺中医クリニック(TEL 0422-20-4110)、あるいは桂元堂薬局(TEL 045-833-0383)にお問い合わせください。
中医学(ちゅういがく)から見た食事
1、中医学では人の内臓の中でも、腎は「先天の精」、脾は「後天の精」と呼ばれており、生まれ持っての体質や、後の体質に大きく関わると認識しています。この両者の働きがあって、始めて人は正常な生命活動が営まれます。そして、この*脾(消化器)の相当部分に食事の問題が含まれます。当たり前のことですが、食べるということは、非常に大切なことです。間違った食生活や、無理なダイエットが脾に影響して、全身の健康状態を損なうのはいうまでもありません。
中医学では「水穀」という言葉が協調されます。水はもちろん水分のことで、人の80パーセントは水でできていますので、できるだけ十分に水分をとる必要があります。特にお年寄りの方は、体が乾燥しがちですので、水分の補給に留意してください。
「穀」は穀物のことを指します。穀物はもっとも多くの栄養素を含み、しかもそのバランスもよく、誰でも毎日たくさんの量を食べられる理想的な食品です。昔から現在に至るまで、穀物は「主食」といわれているように、一日のうち、半分以上は穀物が占めるようにしましょう。
2、おいしく食べること。これは意外に重要なことです。これにより消化管の働きを活発にし、精神的にもリラックスするのでストレスの解消に役立ちます。中華料理が発達したのも、このような考え方があったからです。
食べ方にも、いろいろ工夫してみましょう。生もの、焼きもの、炒めもの、煮たもの、煮込んだものの順に消化がよくなります。生ものが一番消化に悪いのです。食べるときに軟らかいものですから、多くの人が消化がよいと錯覚してしまいます。実際には、胃や腸に入ってから沢山の熱量を消耗しますし、内臓を冷やしてしまいます。
子供というのは、成長発育期ですから、栄養があってカロリーの低いものを沢山食べさせることが基本です。カロリーの高いもの(砂糖、チーズ、バター)を多く食べさせると、それでお腹がいっぱいになって、それで食事があまりとれなくなることがよくあります。注意しましょう。
3、最近、日本のテレビや新聞等で「薬膳」と称するものが紹介されています。しかし、これらの多くは強壮、補益に属し、昔、皇帝や大金持ちの人が食べていたもので、一般家庭の人が常に食べるようなものではありません。本来の「薬膳」とは、病人に適した食事療法のことをいいます。病人が食べるものですから当然、お粥やスープの類が多くなります。たくさんの種類がありますが、2、3一般的な例をあげますので参考にしてください。
@体の虚弱な人:スッポン、鳥がら、豚の骨、生きたフナ等を調理したスープ、ウナギ、どじょう等もよいでしょう。人参、*黄蓍等を加えると気力を増します。
A目を丈夫にしたい人:菊花、枸杞、レバー、魚の目等を加えるとよいでしょう。
B貧血の人:何でも色の濃いものを選んで食べましょう。例えば、レバー、牛肉、豚肉、鰯(イワシ)、鯖(サバ)、トマト、ほうれん草、海草等。
C白血病、リンパ肉腫、骨髄腫等重症な血液病:豚の骨を割って、中の骨髄が出るようにして、骨と一緒に煮込んでスープにしましょう。ネギやショウガを入れれば体が温まります。
一般に、血液病にかかる人に偏食する傾向が見られます。日常の食習慣をもう一度検討してみましょう。
4、次に、現代薬理学的にみて効果の期待できる食物をあげますので参考にしてください。
●コレステロールを下げ、血圧を下げ、血管の硬化を防ぐ食品:海草、海苔、山ざ、キクラゲ、にんにく、はす、たまねぎ、セロリ、クラゲ、蜂蜜、牛乳、大豆、キノコ、すっぽん等。
●消炎作用のある食品:にんにく、ほうれん草の根、*馬歯寛、冬瓜の種、油菜、キノコ等。
●血糖を下げる作用のある食品:豚の膵臓、馬の乳、山芋、えん豆、苦瓜、たまねぎ等。
●清熱解毒作用のある食品:スイカ、冬瓜、キュウリ、苦瓜、烏梅、大根、たにし等。
●利尿作用のある食品:スイカ、スイカの皮、冬瓜の皮、お茶、緑豆、トウモロコシのひげ、ふな、すみいか等。
●胃を丈夫にする食品:しょうが、梅、鶏の砂きも、麦の芽、*陳皮、サンショウ、茴香、ねぎ、にんにく、酢、山ざ等。
●便通をよくする食品:ゴマ、松の実、柏子仁、バナナ、蜂蜜、桃仁等。
●咳や痰に効果のある食品:ぎんなん、杏仁、冬瓜の皮、オレンジ、梨、氷砂糖、大根、動物の胆等。
●止血作用のある食品:落花生の赤い皮、キクラゲ、*糸瓜絡炭、*烏賊骨等。
●補益作用のある食品:
補脾ー飴、なつめ、落花生、はすの種、山芋等。
補腎壮陽ー羊肉、すっぽんの肉、クルミ、なまこ、えび等。
補血ーなつめ、くわの実、霊芝等。
滋陰ー魚の浮き袋、すっぽん、キクラゲ等。
補肝明目ーレバー、菊花、枸杞の実等。
●止瀉作用のある食品:にんにく、馬歯寛、焦がした麦芽、焦がした山ざ、焦がした穀物の芽、炒めたみかんの皮、はと麦、はす、人参、炒めた山芋、焦がしたいかの骨等。
●母乳を出す作用のある食品:フナ(黒い種類の方が良い)、豚足、魚の頭、カボチャの実等。
●風邪の予防作用のある食品:しょうが、にんにく、酢、淡豆鼓等。
●血を増やす食品:色の濃い肉・魚・野菜。例えば、レバー、牛肉、まぐろ、いわし、さば、ほうれん草、にんじん等。
*ご参考までに
中国の研究では「綿実油」を男性の避妊食として推奨しています。男性の生殖機能を抑制すると論じております。(李家振等:中医男科証治。日本語訳:「男性病」の漢方治療:自然社発行)
日本で日常使われている“サラダ油”の中に、この「綿実油」を含んでいるものが少なからず売られております。日本のある先生がメーカー側に指摘したところ、当然否定したそうです。心して注意する必要があると思います。
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